コラム 第94号 - 夏バテって病気なの?いまさら聞けないことを調べてみました

厳しい気温の高さに「もう夏バテしています。」という方も多いはず。
本当に大変な暑さですよね。でも、夏バテって病気なのかしら?
よく口にする言葉ですが良く知らないので勉強してみましょう。

☆夏バテとは?
・夏バテの原因
体には体温を一定に保つよう生理機能が働いているが、高温時には必要以上のエネルギーを消費し体に強く負担がかかる。
過度の負担、長引く負担、暑さに対応できない、 などの時は体にたまった熱を外に出すことができなくなる。
この無理が続いて、体が限界にある状態のことを『夏バテ』と言う。

・夏バテすると負担がかかる機能
1.自律神経の不調
自律神経の不調は、全身の機能に影響を及ぼし、心身にも影響する。
全身の疲労感
体がだるい
無気力になる
イライラする
熱っぽい
立ちくらみ、めまい、ふらつき
むくみ
食欲不振
下痢、便秘

2.水分不足
体の調整機能が未熟な幼児、暑さを処理しきれないご年配の方は注意が必要です。
脱水症状

3.胃腸の働きの悪さ
神経質で環境の変化に敏感な人は要注意です。
胃腸の弱い人
虚弱体質の人

*お子さまやおじいちゃま・おばあちゃまへの注意*
日射病や熱射病を起こしやすい、 室内でも衰弱しやすい方もいるので、とくに注意が必要です。


暑さに負けないために、しっかりと食事をしましょう!夏バテによい栄養素のお勉強です。
・夏バテによい栄養素とは?
ビタミンB1,B2とクエン酸
冷やしそうめんやざるソバ、冷やし中華などの炭水化物の消化には、ビタミンB1,B2,クエン酸が必要
ビタミンB1、B2やクエン酸がないと炭水化物はエネルギーに変わらない
エネルギーにならなかった炭水化物は、疲労物質の元となる乳酸や脂肪に変わってしまう
*ビタミンB1,B2含む食材
豚肉(特にモモ肉、ひれ肉)
レバー
枝豆
納豆
豆腐
玄米
うなぎ(ビタミンB1
いわし
ゆず
*クエン酸を含む食材

ゆず
グレープフルーツ
レモン
梅干

・ビタミンC
ビタミンCは人間の夏ストレスから体を守る
暑さ
冷房の冷え
睡眠不足
疲労蓄積
胃腸の衰弱
栄養不足
*ビタミンCを含む食材
枝豆
トマト
カボチャ
モロヘイヤ
グリーンアスパラ
ゴーヤ

・ナイアシン
ビタミンB1やB2と同じ働きをする
ナイアシン不足が慢性的疲労感や軽いうつ病を誘発する
ナイアシンの代わりになる栄養素がトリプトファン(トリプトファン:ナイアシン = 1:60がなければ働けない)
脳のリラックスに欠かせないセロトニンの原料である
*ナイアシンを含む食材
ぶり
さば
あじ
たらこ
豚レバー

・香辛料・香味料
香辛料や香味料の刺激が胃腸や中枢神経を刺激する
*香辛料・香味料を食べると食欲が出るしくみ
香辛料・香味料を食べる→刺激が腸の運動を促進する→中枢神経の働きか活発になる→だ液が分泌され消化が促進し、それが食欲を増す→さらに腸の運動が活性して、栄養吸収が良くなる
*注意*
香辛料や香味料を摂りすぎは胃の負担に、逆に食欲を落とす可能性もある
*夏バテ防止・解消の香辛料・香味料
しょうが
わさび
しそ
みょうが
ねぎ
カレー
とうがらし
キムチ

どうしても食事がのどを通らないという方、たくさん食べれないという方は、ビタミン、ミネラルをとりやすいメニューにしましょう。
トマトジュースやフルーツ酢などでビタミンB1やクエン酸のを補給を、サプリメントで補給するのもよいです。

食べれないことが栄養素をエネルギーに変えられず、疲労物質をためてしまい、さらに体を疲れさせてしまうのですね。これではますます夏バテがひどくなりそうです。
暑さにグッタリしている時は、食べれる物だけを選んでしまいがちです。さっぱりした食べやすいメニューに、上記の食材を取り入れてみてはいかがですか?



※当コラムの内容は、以下のページより引用しています

夏バテの原因
夏バテ防止・解消のメニュー&食材