コラム 第58号 - スマホの長時間使用が姿勢を悪くする?!首や肩の凝り、頭痛の原因も?
体を丸めて座ったり、壁や肘かけに寄りかかる脱力の姿勢は楽チン!でも、この楽チン姿勢が肩こりの原因だったら気をつけなくちゃ!
★猫背…寿命を縮める可能性がある!?
頭を前に垂らし、肩が前に出て背中を丸ませる前かがみの姿勢を長く続けると、年を取ってから「脊柱後弯症(hyperkyphosis)」になりやすくなり、年を取った脊柱後弯症の人は、肥満の人と同じくらい死亡リスクが高くなると、『全米カイロプラクティック協会(UCA)』は報告しています。
・多数の携帯メールを打つ姿勢の猫背が体に与える影響とは?
「メールをたくさん打つ人ほど首や肩の痛みが酷い」というアメリカ『テンプル大学』の研究結果があります。
スウェーデンの筋骨格リサーチセンターの調査では「影響があったのは1日21件以上のメールを打つ男性だけ」という報告があります。
・携帯メールと首や肩の痛みに関連性
携帯メールを打つとき人は頭を10度以上前に傾けている
メールをたくさん打つ人ほど首や肩の痛みが酷い
・21世紀症候群といわれる「テキストネック」が増加中!
「テキストネック」は、長時間同じ姿勢をとることで、首や肩の凝りや、頭痛を生じる。
ケータイ世代とSNS世代による症状である
携帯電話やスマホのメール操作だけでなく、ゲームやSNSなどの画面操作中も猫背になっていますよね。
長時間に猫背でいる姿勢の悪さが、色々な諸症状を引き起こし、年を取ったときに脊柱後弯症になりやすく、肥満の人と同じくらいの死亡リスクになるという訳ですか。
猫背は肩こりだけに悪い訳ではないのですね、気をつけなくては。裁縫や編み物、手先の細かい作業、読書などで長時間に下を向いている姿勢も脊柱後弯症になりやすいので気をつけてくださいね!
脊柱後弯症はどのような病気なのでしょうか?
★脊柱後弯症とは?
>正常な脊柱を横から見ますと、頚椎は前に、胸椎は後に、また、腰椎は前に向かってゆるやかに弯曲しており、生理的弯曲と呼ばれています。
背骨が生理的弯曲をしているのは、頭や体の重さが腰に集中しないよう、分散させるために弯曲しています。
>後ろ、あるいは前への弯曲が生理的な範囲を越えて、異常に大きく(強く)なった場合に、後弯症(後ろへの弯曲が異常に大きい状態)や、前弯症(前への弯曲が異常に大きい状態)と呼ばれます。後弯症や前弯症は側弯症と合併して三次元的な弯曲異常になることがしばしばあり、側弯症と同様に早期発見と早期治療が重要です。
首の背骨が、腹方向に反り過ぎるても、背中方向にまっすぐや丸くまり過ぎてもいけません。それは骨格だけでなく、筋肉や中枢神経である脊髄にも影響を与える場合があります。
リズムよく作業していると、休憩もせず時間を忘れてしまいますね。首や肩のために、集中力のために、体を動かして同じ姿勢で長時間いることを絶ち切ってくださいね!
※当コラムの内容は、以下のページより引用しています
スマホに集中してついやっちゃう「猫背」…寿命を縮める可能性がある!?
脊柱側弯症(後弯症、前弯症)とはどのような病気か