コラム 第44号 - いざという時に備える、人間と動物の災害時の心得

京急さんの車体広告「災害に備えて飲料水ひとり9リットル備蓄!」というキャンペーンを見かけて、あわててお水を購入しました。

前に備蓄していたお水を消費期限の頃に飲んでしまった後、補充していなかったのです。これでは、いざというときに役にたちませんね。もう一度、災害対策を考えようと思います。

★非常食だけど普段食という発想
備えておくべき必要なものはたくさんありますが、やっぱり水と食料は大切ですね。
>非常食って、5年も10年も保存できるものをイメージしがちですが、まずは「いざというときにだけ使うもの」という発想を捨てて、普段から食べるような缶詰やレトルトを少し多めに常備します。それを月に1回は使い、使った分を買い足していく。そうすれば常に賞味期限が更新されるので、期限は1年もあれば十分! 自然食のお店で購入できる無添加の保存食でも代用OKというわけです。
>普段から食べなれているものを、さらにはおいしいと思えるものをストックしておきたいものです。

なるほど!特別に非常用の備蓄食品を用意するのではなく、いつも食べているものを 普段食=非常食 という考え方なのですね。これならどの食品が何個ある、と確認しながら消費し買い足せますね。
そして、長期保存のために合成保存料や化学調味料などが使われているもでなくても、普段食にしている自分の好きな食品や、自然食品などの消費期限の短いものでも非常食として確保できます。

★大切な家族のための防災対策
非常事態に大切な家族の動物たちをどのように守れるか、考えてみましょう。
環境省は『災害時におけるペットの救護対策ガイドライン』を策定しました。東日本大震災発生後にみられたペットの放浪、避難所でのペットの扱い困難、その他の事例が多く発生したことをきっかけに、このガイドラインをつくったのだそうです。

もし災害がおきたときに動物救護活動の参考になると思います。
ペットのための防災対策とは? 
・普段のしつけと健康管理
・迷子対策
・ペット用の避難用品
・避難所や避難ルートの確認


ガイドラインに掲載されている避難用品リスト
・首輪とリード(犬の場合)、キャリーバッグ(小型犬や猫の場合)
・療法食、薬
・ペットフード、水(1週間分)  
・食器
・ガムテープ(ケージの補修など多用途に使用可能)
・飼い主の連絡先などの情報が分かるもの
・ペットの写真(携帯電話に画像を保存するなど)
・ワクチン接種状況、既往症、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報

優先順位が高いもの
・ペットシーツ
・排泄物の処理用具
・トイレ用品(猫の場合は使い慣れたトイレ砂)
・タオル、ブラシ
・おもちゃ

避難所生活する場合の注意点
>「実際の避難所生活では、さまざまな人が集まり共同生活をします。動物が好きな人だけでなく、苦手な人・アレルギーがある人などもいることを忘れてはいけません。周りの人を噛んだり吠えたり、衛生面でトラブルになることも多々あります。飼い主が責任をもって、周囲への配慮やルールづくりをするように努めてください」

自然や環境の変化に敏感な動物たちは、災害時に何がおきているのか分からないでいて、とても怖がると思います。人間と動物、お互いにストレスにならないように、もしもの非常事態をのり切りたいものですね。



※当コラムの内容は、以下のページより引用しています

ペットにも防災対策は必要! 準備するもの・しつけのポイントは?
環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」
賞味期限は1年でもOK。日常食のストックをローテーションして非常食にする方法