コラム 第131号 - 虫歯にならないための正しい歯磨きとは?
歯ブラシの質を、「ふつう」から「やわらかめ」のブラシにしました。優しく、ゆっくり、丁寧に歯磨きしても、汚れが残っていると感じる時があります。歯を磨き過ぎると歯茎下がりも心配です、キレイに歯を磨くにはどうしたらよいのでしょうか?歯磨きについてお勉強します。
☆虫歯にならないための正しい歯磨きのやり方
・歯ブラシを選ぶポイント
ヘッド部分が小ぶりなものは奥歯にも届きやすく、小回りがききやすい
歯と歯茎を傷つけないよう毛が柔らかいタイプ
ヘッド部分を後ろからチェックして、毛がはみ出て見えるようであれば買い替えのサイン(使い始めて1ヶ月が目安)
*使用後1ヶ月未満で買い替えサインが見られたら磨きすぎの可能性があるので注意
・歯磨き粉を選ぶポイント
虫歯に効果がある物質のフッ化物が入っているものを選ぶ
フッ化物は、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウムなど頭に「フ」がつくものにはたいがい含まれている
虫歯菌によって溶かされた歯の表面を修復し、歯の質を強化するなどの働きがありる
・歯磨きのタイミング(定期的に歯科医で健診を受けている人)
歯磨きは1日2回(朝・晩)
歯磨きは1回につき2分間行う
歯磨き粉の長さは2cm
昼食後など口臭やネバつきが気になるときに歯を磨いてよい
・歯の状態や目的によって異なる歯磨きのベストタイミング
1:虫歯を予防したい・虫歯になりやすい人
糖類やでんぷんが口内に長く残っている状態は非常によくないので、食後すぐに歯磨きをして口内を清潔にする
2:酸っぱいものをよく食べる・虫歯になりにくい人
酸っぱいものを食べたあとの口内は酸性に傾いており、歯の表面はうっすら溶けている
食後すぐに出る唾液はそうした口内を中和し、歯を溶けにくくしてくれる作用があるので、食後30分~1時間程度あけてから歯磨きを
・ 虫歯にならないための歯磨きポイント
磨きにくい&苦手な部分から磨き始める
歯ブラシを45度に傾け、歯と歯茎の境目に歯ブラシをあてる
*特に汚れが残りやすい箇所は、歯と歯茎の間、歯のかみ合わせ面、歯と歯の間
・歯ブラシは小刻みに動かそう
歯ブラシの目的はあくまでも「ブラッシング」
歯ブラシは歯を1本ずつ小刻みに震わせるように動かす
力の入れ過ぎに注意
・すすぎは0回~最小限に留めよう
歯磨き粉に含まれるフッ化物を作用させるには、歯磨き粉が歯に付着している状態を長くキープすることが大切
歯磨き後のすすぎは最小限にとどめる
虫歯予防目的であれば、必ずフッ化物が含まれている洗口液を選ぶ
☆歯磨きだけで虫歯を防げない?!虫歯になりやすい人の特徴と対処法
・虫歯になりやすい人の特徴
口の中が乾きやすい(唾液量が少ない、唾液の質が悪い)
乾燥を防ぐために、こまめに水分補給する
唾液量を増やし、質を良くするために、キシリトール100%配合のガムを噛み、噛みごたえのある食事を選ぶ
・ダラダラとした食事をしがち(間食の回数が多いなど)
ダラダラと食事することで口の中に食べかすが残っている状態が長く続き、虫歯になるリスクが高くなる
就寝約2時間前に糖類やでんぷんを飲食しない
食事の回数を制限する(むやみに間食しない)
飴やキャラメルなど糖分が口の中に長く残るものは控える
・家族に虫歯になりやすい人がいる
両親や上の兄弟から、乳歯がはえる時期に虫歯菌のボスともいわれる「ミュータンス菌」がうつっている可能性がある
ミュータンス菌はほかの虫歯菌よりも撃退しにくい
完全にクリアにするのはほぼ不可能といわれる
虫歯のなりやすさは遺伝することでも知られている
・歯科メンテナンスに行っていない
虫歯予防でもっとも大切なのは「早期発見」
歯の一部が黒くなり始める前段階の虫歯は専門医でないと発見できない
歯のメンテナンスの効果や健康状態などを専門医にチェックしてもらう
歯ブラシや歯磨き粉は、洗浄効果や使用感を重視して選んでいますが、歯磨きの時間帯は気にしていませんでした。
糖類やでんぷんを食べた後と、酸っぱい物を食べた後では、歯磨きやお口をすすぐタイミングが違い、最適の時間帯があることも勉強になりました。
自分の気にしている問題に対応した歯磨きをしようと思います。
※当コラムの内容は、以下のページより引用しています
歯磨きしているのに虫歯になる…という人のための正しいデンタルケア