コラム 第128号 - 味覚を感じない子どもが増えている?その原因とは?
子どもの頃、セロリやピーマン、酢の物のような酸っぱいものが苦手でした。それは苦みや酸味を食べてはいけないもの、と認識した防御反応のあらわれだったのです。しかし、最近では味覚を感じない子どもが増えている、というちょっと心配なお話です。
☆味覚を感じない子どもが増えている
・味覚確認の調査
2012年に東京医科歯科大学が、埼玉県内の小学生から中学生の349人を対象に、4つの味覚を認識できるかという調査を行った
酸味、塩味、甘味、苦味、いずれかを認識できなかった子どもは、全体の約3割
・味覚を感じることができなかった子どもの共通点
加工食品などの味の濃いものが好き
人工甘味料を使った飲み物を頻繁に飲む
・味覚を感じなくなり陥ること
濃い味に慣れ、薄味では満足できない
単調な味だと飽きる
濃い味つけは砂糖の使用量が増えて、ご飯の量が増える
将来肥満から高血圧などの生活習慣病につながる可能性がある
人工甘味料の中の血糖値に影響しないタイプを摂ると、満足感が得られず、飲み過ぎれて肥満につながる
・大切なこと
親が「味覚を育てる」という意識を持つ
お献立に加工品を利用するなら、付け合わせの野菜を添えるなど、味のバランスを整える
濃い味のソースは控えて、味付けは薄味を心がける
簡単に作れるお浸し、おみそ汁などは薄味にする
甘酸塩苦旨味 幅広い味を組み合わせるよう意識する
子どもの頃、できあいのマカロニサラダを美味しいと思えず、食べたくなかったことを思いだしました。大好きだったのは、煮物やイワシのつみれ汁のようなシンプルな母の味付けでした。美味しかったことを今でも思い出します。
素材の美味しさや、お出汁や調味料の旨みの美味しさを感じながら食事をしたいものですね。
※当コラムの内容は、以下のページより引用しています
「家のごはんがやっぱりおいしい」と思える子どもの味覚が正しく育つワケ