コラム 第117号 - 突然の腰痛とギックリ腰になった時の対処法
朝晩は涼しく感じるようになりました。私は腰が弱いので冷えが心配です。普段から気をつけていますが、突然の痛みにはあわててしまいますよね。ギックリ腰のような動けないほどの痛みがある時は、どうしていればいいのでしょうか?腰の痛みが強くなってしまった時の対処法をお勉強します。
☆腰痛やギックリ腰になった時の過ごし方
自宅での療養法・腰に優しい眠り方
・移動するときは体を支えながら
壁に寄りかかり少しずつ横歩きをする
体を預けられるものを利用しながらゆっくり動く
壁や木、ポール、安定感のあるソファーなどにつかまる
壁にお尻をつけ「くの字」姿勢で寄りかかりながら歩く
・ベッドに横たわるとき
ゆっくりとした動作で動く
腕で上半身の重みを支え、横向きになる
ヒザを伸ばさず「くの字」にすると痛みが和らぐ
・腰が痛い時の眠り方
仰向けで寝る場合は、両膝を立てるか、膝から下を高くすると腰の緊張が和らぎ痛みが軽くなる
横向きで眠る場合は、足の間にクッションをはさみ、股関節と膝を曲げて丸くなる
布団の硬さを調整する
・痛みの処置
患部を10分間ほど冷やす
無理をして痛みが強まった場合や、シャワーの後に痛みが出た場合は、すぐに冷やす
・入浴と自己流マッサージの注意
お風呂でゆっくり温まることで炎症反応が進み、入浴後に痛みが強まることがああるため、痛めた1~3日目は軽くシャワーを浴びる程度にする
自己流マッサージをした結果、痛みが強くなることもある
傷ついた組織の回復のために自己流マッサージは避ける
・ギックリ腰予防体操を始めるタイミング
体操は、最初は物足りない程度でとどめておく
腰部の安定性が不完全な状態での体操は逆効果
腰の回復状態や、動かす筋肉の状態を考る必要がある
*日常生活が無理なく行えるレベルになればほぼ心配はありませんが、痛みが残っている間は整形外科の先生などのアドバイスを受けながらストレッチなどを行う
・どうしても仕事が休めない場合の対処法
出勤と帰宅時間は、混雑を避けるように時間をずらすことが懸命
*腰をかばいながら働くのは非常につらいので、勤務先にはあらかじめぎっくり腰になってしまった旨を伝え、周りの理解を得るようにしましょう。一人で抱えてストレスも高めてしまうのは悪循環です。
・ギックリ腰になった後の外出方法
痛みが残っているうちに外出する場合は、市販の携帯用冷却材と冷却材を巻くためのハンカチを持参する
携帯用冷却材はパキっと折り曲げることで冷たくなるもの、職場などに着いたらすぐに腰を冷やすなどの対応をする
腰を安定させる腰痛用のベルトやコルセットの装着も有効
電車に乗った場合は寄りかかれる場所に立ち、なるべく腰の筋肉を酷使しないようにする
・痛みがひどいときは無理をせず病院へ
日が経っても痛みが強いままだったり、悪化が感じられる場合は、早めに整形外科せ診てもらう
痛み以外の症状が出てきたり、どんな姿勢をとっても痛い場合、他の疾患が関係している可能性もあるので、注意が必要
腰痛があると用心して行動しますが、普段から腰になんの違和感もなかったのに、突然のギックリ腰であわててしまうこともあります。そのような方にお話を伺うと、遅くまでの残業が続いた、心配事があり眠れなかった、お酒の席が多かった、などの一時的なストレスがあったとのことでした。体に大きな負担がかかっていたのですね、気をつけましょう。
ギックリ腰になってしまったら、悪化させないためにも無理をしないで早めの対応をしましょう。
※当コラムの内容は、以下のページより引用しています
自宅での療養法・腰に優しい眠り方